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ドラフト点数表の使い方



ブースタードラフトでは、決められた時間内に1つのカードをピックしなければなりません。
「どのカードが強力なのか」という目安、指標を与えてくれるのが「ドラフト点数表」です。

たとえば...

ゼンディカー・ブロックでのドラフトで、初手に以下のようなパックが来た場合、どのカードをピックするのが良いでしょうか?


ドラフト点数表を使ってみましょう。
これを点数の大きな順に並べると…強いカードが一目瞭然になります。

[C](8.0点)《噴出の稲妻》 Red
[U](8.0点)《罰する火》 Red
[R](7.5点)《乱動の精霊》 Blue
[C](7.0点)《ニマーナの売剣》 Black
[C](6.5点)《巨森の蔦》 Green
[C](6.5点)《探検者の望遠鏡》 Artifact
[C](6.5点)《空の遺跡のドレイク》 Blue
[U](6.0点)《コブラの罠》 Green
[C](6.0点)《ゴブリンの奇襲隊》 Red
[C](5.5点)《血の求道者》 Black
[U](5.0点)《海景の曲芸士》 Blue
[C](5.0点)《柱平原の雄牛》 White
[C](5.0点)《面晶体集め》 Artifact
[C](4.5点)《無気力の罠》 Blue
[C](4.0点-)《森》 Land
(※ 10-01-14 時点でのカード評価です)
となり、8点の《噴出の稲妻》《罰する火》をピックすると良さそうだと判断できます。
このように、判断のヒントを与えてくれるのがドラフト点数表です。

なお、ドラフト点数表は、色を決め打ちして臨みたい場合や、特定のデッキが組みたいという理想がある場合でも、カードの相対的な強さを知った上で、デッキに応じてカードの優先順位を前後させれば有効に利用できます。


点数表は、あくまで強さの「目安」

ちなみに、こんなことを書くと元も子もありませんが、ドラフトでは、強力なカードを順に取っていったからといって、必ずしも強力なデッキができるとは言えないのです。

上の例でも、上記のカードをピックする選択がベストかどうかは判りません。あえて3番手の《乱動の精霊》をピックして、色の協調を重視する戦略もありえます。
自分が《噴出の稲妻》を取った場合、下も《罰する火》を取るだろうから、色が被って赤の取り合いになる可能性が高く、それを避けたい時など。

実際にドラフトの場でピックを決めるときには、
・流れているカードを見て、
・隣と色を協調しつつ、
・デッキのクリーチャーや呪文の比率を調整し、
・バランスよく使うマナコスト域を整える
などなど、様々な要素が複雑に入り組んできます。

ドラフト点数表は、あくまで、リミテッドの対戦におけるカードの強さに関しての判断材料を提供することができるだけです。ピックの絶対の基準を示すものではないことに注意してください。

さらに、カードを評価する人が変われば点数も違ってきますし、「多くの人に強さが認識されているかどうか」といったプレイ環境の影響も受けます。
ただし、良く使われる多くのカードは、最終的には似た評価に落ち着くことが多いです。
評価に困るカードが出てきたときに、点数表を参考にしていただければ幸いです。


なお、このサイトに提示している点数表も、管理者のGRが作ったもので、絶対的なものではありません。
このサイトでの点数付けの基準については、カード評価点数の基準 のページをご覧ください。

ちなみに、カードセット発売のすぐ後などの新しい環境でドラフトをする時は、余裕があれば前もって大雑把な点数表を作っておくと良いです。
相対的なカードの順位を考えておくことで、ピックがスムーズに行えるようになり、流れを読む余裕も出てきます。皆さんも作ってみてください。



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