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ミラディンの傷跡・ドラフト環境の解説



ミラディンの傷跡 x3 のドラフト環境について、気づいたことを少しずつ書き加えていきます。
ミラディンの傷跡 は こんなセット
アーティファクトが中心
ブロックのテーマはアーティファクト…というだけあって、土地を除けばカード種類の約4割がアーティファクト。希少度が高いアーティファクトは強力なものも多い。色を問わず唱えられる利点から、ドラフトは強力アーティファクトを巡っての争奪戦となる。
また、カードプールがアーティファクトに偏向しているため、アーティファクト除去がクリーチャー除去並みに重要な環境になっている。
アーティファクト優先の結果、有色カードのピックは後回しになりやすい。しかし、色の決定を遅らせてもそれなりのデッキは組めてしまう。裏返せば、ピック序盤で上流の色を読むのはやや難しい。
無色のカードのおかげで、ピックに余裕ができやすい。デッキを組む際、どのカードを投入するかで悩む機会も増えるだろう。
主なデッキ構成
・この環境では、相手ライフを20点削る通常の勝ち手段とは別に、感染持ちクリーチャーをかき集めることで、「相手に毒カウンターを10個与えて勝利するプラン」が存在する。
戦略としては、感染持ちを活用する緑系や黒系の「毒デッキ」と、活用しないデッキ(白・青・赤が中心)とに2分される。白・青・赤には、後述の「金属術」を活用できるカードが多いので、おおまかには「毒デッキ」と「金属術デッキ」の二タイプが主要なデッキ構成となる。
戦略としては、感染持ちを活用する緑系や黒系の「毒デッキ」と、活用しないデッキ(白・青・赤が中心)とに2分される。白・青・赤には、後述の「金属術」を活用できるカードが多いので、おおまかには「毒デッキ」と「金属術デッキ」の二タイプが主要なデッキ構成となる。
・環境は特段に早くも遅くもない。マナの加速から、大型のクリーチャーに繋げる戦略は十分機能する。各色のマナ・マイアや 《パラジウムのマイア》 により、緑に限らず、どの色でもマナ加速が可能である。
・感染持ちのクリーチャーはブロックにも有用。《荒廃のマンバ》 などの存在により、サイズが大きいだけの地上クリーチャーは頼りにならないことも往々にしてある。
金属術
ミラディンの傷跡には、「自分がアーティファクトを3つ以上コントロールしている」状況で強力になる呪文やパーマネントが多数あり、それらに「金属術」の能力語が付けられている。
5色すべてに存在するが、白と青に特に多く、次いで赤に多い。
そこで、これらの色のデッキでは「序盤からアーティファクトを多数展開できる」ようにデッキを組み、この金属術シナジーを有効に活用する戦略が有効である。
そこで、これらの色のデッキでは「序盤からアーティファクトを多数展開できる」ようにデッキを組み、この金属術シナジーを有効に活用する戦略が有効である。
アーティファクトを一度に複数除去する呪文は、ミラディンの傷跡環境にはほぼ存在しないので、安心してデッキの大部分をアーティファクトで固めて構わない。絶対数が多いので、狙えば13〜18枚くらいは容易に集められるだろう。
特にマナ・コストが軽いものは、戦場に早く出せるだけで価値があるため、通常のエキスパンションに比べて早めにピックされる傾向がある。
アーティファクト自身が金属術を持つ場合、それ自身の枚数も数える。他に2枚出ていれば金属術シナジーを利用できるようになるため、条件を達成しやすい。
金属術シナジーを持つカードの多くは有色で、金属術の条件を満たさない場合には見劣りするカードも多い。デッキ構築の際はバランスに注意したい。
感染
感染持ちのクリーチャーは、クリーチャーにダメージを与えると、その点数分の-1/-1カウンターを載せる。また、プレイヤーにダメージを与える場合、かわりにダメージ点数の個数分の毒カウンターを与える。ライフには影響を与えない。
感染持ちのクリーチャーは、緑と黒、そしてアーティファクトに存在する。アーティファクトは色を問わずに使えるためにどんなデッキにも入れられるが、毒殺狙いとライフ削りとは相容れないので、デッキとしてはどちらかに寄せた方が強くなりやすい。
相手が対処できなければ試合が終わる、《荒廃のドラゴン、スキジリクス》などのフィニッシャーを別とすれば、戦略によって何を取るかは変わってくる。
・通常の(ライフを削る)デッキ
相手クリーチャーを弱体化させられるので、主にブロック要員として取っておく。
再利用できる 《荒廃のマンバ》 などは優先して押さえておきたいところ。貧弱な感染持ちクリーチャーのタフネスを装備品で強化するのも悪くない。
狙っていなくともダメージ10点分が相手に通れば毒殺できるので、隙を突いて 《荒々しき力》 と一撃コンボが作れることは知っておきたい。
再利用できる 《荒廃のマンバ》 などは優先して押さえておきたいところ。貧弱な感染持ちクリーチャーのタフネスを装備品で強化するのも悪くない。
狙っていなくともダメージ10点分が相手に通れば毒殺できるので、隙を突いて 《荒々しき力》 と一撃コンボが作れることは知っておきたい。
《汚れた一撃》 は感染能力を与えるので、回避能力を持った大型クリーチャーに使うことで相手にトドメをさせる。
・毒殺狙いのデッキ
感染持ちクリーチャーはサイズが小さいものがほとんどだが、頭数が並べば十分に毒殺を狙える。感染持ちクリーチャーを優先してピックするようにし、なるべく固め取りしたい。特に、感染持ちを回収できる《死体の野犬》 や、打点を強化できる装備品は早めに確保したいところ。
また、相手に1個でも毒カウンターが載ってしまえば、増殖によっても攻めることができる。《胆液の鼠》 は、戦場に出たときに強制的に毒カウンターを載せるので、増殖シナジーとの相性が良い。
ともかく感染持ちのクリーチャーの攻撃を相手に通す必要がある。たとえば相手にブロックされにくくする 《浸透のレンズ》 などの能力はサポートとして重要。
マイア
マイアの部族シナジーを持つカードがいくつかある。マイアは単体では小型のものが多く、ドラフトでは狙いにくいだろう。
ロードは、《マイアの感電者》 で、各種マイアをアンタップさせる能力を持つ。
回避能力
飛行
・アンコモンの3/3飛行で止まり、火力で落とすのも比較的容易である。飛行持ちを固め取りするなら、3/3以上の飛行持ちを除去する手段を確保したい。
・緑の対策カードは、《酸の巣の蜘蛛》 と、《エズーリの射手》、《風の突き刺し》、《絡み線の壁》。
・緑の対策カードは、《酸の巣の蜘蛛》 と、《エズーリの射手》、《風の突き刺し》、《絡み線の壁》。
威嚇
アーティファクトでブロックされる可能性は高い。ただし、この環境での威嚇持ちの多くはサイズが大きいので厄介。特に色を問わずデッキに入る、装備品の 《屍賊の死のマント》 は要注意カード。
アンブロッカブル
除去耐性
環境には「破壊されない」ダークスティールもいくつかある。ただし環境には感染持ちなど、-1/-1カウンターを載せるカードも多くあるため、対処できないわけではない。
除去カードは1〜2点のものを中心にバランスよく入っており、赤が相手ならばタフネス5でも除去されうる。黒は-1/-1カウンターによる除去が中心で、増殖により増やすメカニズムもある。ここには、コモン・アンコモンのカードを示す。
1点除去 :-1/-1カウンターを載せるものには、《煙霧吐き》 《感染の賦活》 《伝染病の留め金》 《堕落の三角護符》 がある。《屍百足》 は墓地に行くと誘発、《燃えさし鍛冶》 はアーティファクト呪文を唱えたときに(1)を払うと1点ダメージ。
エンチャント
白・緑にはコモンに直接対処する手段があり、青なら 《決断の手綱》 で奪うことができる。
参考リンク:
・重要ポイントを押さえるなら
三田村リミテッド研究室:ミラディンの傷跡編(日本語公式ウェブサイト)
ミラディンの傷跡のメカニズム(翻訳記事、日本語公式ウェブサイト)
【PW養成講座18】10月発売となる新セット『ミラディンの傷跡』を大予習!!(電撃オンライン)
三田村リミテッド研究室:ミラディンの傷跡編(日本語公式ウェブサイト)
ミラディンの傷跡のメカニズム(翻訳記事、日本語公式ウェブサイト)
【PW養成講座18】10月発売となる新セット『ミラディンの傷跡』を大予習!!(電撃オンライン)
デッキ色の選択
色の特徴をつかんでおこう。
白
アーティファクトに対応でき、万能なオーラ除去の《拘引》のおかげで安定する。
金属術シナジーを持つカードが多いので、軽量アーティファクトを多数展開できるようなデッキ構成が無難だろう。
クリーチャー1体1体は脅威にはなりにくく、金属術シナジーを崩されると脆いが、上手く組めたら序盤から相手を圧倒できる。
金属術シナジーを持つカードが多いので、軽量アーティファクトを多数展開できるようなデッキ構成が無難だろう。
クリーチャー1体1体は脅威にはなりにくく、金属術シナジーを崩されると脆いが、上手く組めたら序盤から相手を圧倒できる。
青
環境ではやや不遇の色。
アンコモンに《かき鳴らし鳥》がいるので、増殖メカニズムを積極的に活用できる。青黒か青緑で感染メカニズムをサポートするのが良いか。
金属術ありきのクリーチャーも多いので、白と組んで空を制するのも良い。
アンコモンに《かき鳴らし鳥》がいるので、増殖メカニズムを積極的に活用できる。青黒か青緑で感染メカニズムをサポートするのが良いか。
金属術ありきのクリーチャーも多いので、白と組んで空を制するのも良い。
黒
感染持ちのクリーチャーが多いので、毒デッキを組むには都合が良い。反面、ライフに作用する普通のクリーチャーは流れやすくなっている。
他のエキスパンションに比べ除去カラーの側面は薄れており、タッチカラーとしても使いにくいか?
他のエキスパンションに比べ除去カラーの側面は薄れており、タッチカラーとしても使いにくいか?
赤
火力あり、アーティファクト破壊ありと、この環境で欲しいものを一手に引き受けた色。クリーチャーは弱めに作られているが、パワー強化による一撃突破力は健在。
アーティファクトを生け贄にさせるシナジーもある。
アーティファクトを生け贄にさせるシナジーもある。
緑
毒デッキ向けカードが充実している。(そうでないカードも混在しているのでピック時は注意。) アーティファクト対策はできるが、マナ・コストが重めで、赤にはやや劣る。
警戒すべきカード
(良く見かけるアンコモン・コモンのうち、アドバンテージを取られやすいもの)白
青
黒
赤
緑
無色
《ゴーレムの職工》 クリーチャー(5)+(2)
マナがある状態だと、出てきてすぐに他を飛ばせてしまう。
《ダークスティールの歩哨》 瞬速・クリーチャー(6)
突然出てきてブロック、場合によっては一方的に討ち死にに。
マナがある状態だと、出てきてすぐに他を飛ばせてしまう。
《ダークスティールの歩哨》 瞬速・クリーチャー(6)
突然出てきてブロック、場合によっては一方的に討ち死にに。
各種シナジー
参考リンク:

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